SNSは今や私たちの生活の一部として深く根付いています。
初めてSNS（Twitter、Facebook、YouTubeなど）が登場したとき、それはインターネット上で個人同士が繋がり、情報を共有する場所として誕生しました。
SNSは、知らない情報を発見し、役立つ情報を他の人々と共有するためのコミュニケーションツールとして使われていました。これによって、個人同士がつながり、新しい友達やつながりを築くことができました。
しかし、近年ではSNSが、人々が他者から認められたいという願望や、自分を価値ある存在として見てほしいという欲求を満たす場所として使われていることが目立つようになりました。これにより、自己満足を追求し、他人にアピールするための投稿が増え、承認欲求が大きな役割を果たしています。
承認欲求とは、他人に自分の成功や幸福を示すことで、自己満足を得る欲求のことです。
このような人々はしばしば「承認欲求モンスター」や「承認欲求の成れの果て」と呼ばれ、SNS上での人気や注目を追求し、自分をアピールするために独自の戦術を駆使します。
SNSを利用すると、承認欲求の強い人々が自己満足を満たすために行動し、その投稿が目につくことがよくあります。これが、他のユーザーの気分を悪くさせる原因の一つと言えるでしょう。
では、なぜ承認欲求に囚われた人々は、このような気持ち悪い行動に走ってしまうのでしょうか？
この記事では、承認欲求が強い人々の特徴や心理について考察してみましょう。
気持ち悪いと捉えられる行動とは？
承認欲求が強い人々、通称「承認欲求モンスター」の自己満足を求める行動は、以下のような特徴があります。これは全てのケースではないですが、一般的な傾向として考えてみましょう。
自己満足を得るための偽りの顔: 一部の人は、SNS上で本当の自分の姿ではなく、加工された自撮り写真を堂々と投稿します。これには、本来の自分の姿に自信を持てず、他人に恥ずかしいと思われることを避ける心理が働いています。しかし、個性的な顔が人を魅了することもあるため、自分の本当の姿を隠すことは、本来の魅力を封印することに繋がる可能性があります。
自慢や自虐的なアピール: 承認欲求モンスターは、自己満足を求めるためにさまざまな自慢や自虐風のアピールを行います。金持ちぶりをアピールする人もいれば、逆に金銭的な不足を自虐的に語る人もいます。これらの行動は、他人を妬ませたり、優越感を感じるための手段として用いられます。
迷惑行為の自慢: 承認欲求モンスターの中には、自分がお店や他人に迷惑をかける映像を撮影し、それをSNSにアップして注目を浴びようとする人もいます。この行動は、他人を巻き込んで自分のフォロワー数を増やすために過激な手段を選ぶ、極端な迷惑行為の一例です。
露出度の高いファッション: 一部の承認欲求モンスターは、露出度の高いファッションを自慢し、自身のセクシュアリティを強調します。彼らは自分の服装に自信を持っていますが、その行動は他人に不快感を与え、モラルの低さを示すものとして捉えられます。
他人を下げて自分を高める: 承認欲求が強い人々は、自分の環境や能力を他人と比較し、優越感を感じるために他人を貶める行動をとることがあります。これは一時的な満足感を得る手段であり、他人を下げることで自分を高めようとする心理的な側面があります。
承認欲求モンスターの行動は多様で、その背後にはさまざまな心理的要因が関与しています。彼らは自分を他人と比較し、SNS上での注目を追求することで、一時的な満足感を得ようとしますが、その行動が他人にとっては不快で気持ち悪いと感じることがあります。
承認欲求が強い人の特徴
承認欲求とは、誰しもが持つ普遍的な欲求であり、SNSや現実の世界での自己表現の自由も重要です。しかし、度を越えると、人は承認欲求モンスターに変貌し、その行動は周りから気持ち悪いと見られることがあります。特に、本人自身がその変化に気付かないことが多く、それが一層厄介な状況を生むことがあります。彼らは自己認識が欠如しており、自分自身をモンスターとして認識していないのです。
“かまってちゃん”の欲求: 承認欲求が強い人々は、他人に自分を見てほしいと渇望します。この欲求から、SNS上で自分の姿を他人に見せつけることで「他人に見られている」「他人に評価されている」という錯覚を感じます。しかし、実際には「いいね」や「リツイート」をしてくれる人がいるから、自分が注目されていると誤解しています。周りからすれば、彼らはただの自己中心的な存在であり、承認欲求モンスターとして認識されています。
心の中での妄想: 承認欲求モンスターは、自分自身を優越的な存在と見なし、他人を下げて自分を高めようとすることがあります。しかし、このような行動は他人には嫌悪感を抱かせるだけでなく、自己認識の歪みも示しています。彼らは自分が第一であり、他人の存在はどうでもいいと考え、自分の快楽を優先します。
具体例: 承認欲求モンスターの行動には、以下のような具体例があります。
Twitterなどで自殺をほのめかす文章
リストカットの証拠として画像を公開
カフェで勉強中を装い、料理と一緒にパソコンを写真に収める
スポーツイベントにいるのに、自分自身を写真に撮り続ける
これらの行動の背後には、実際には自殺を考えていない場合も多いです。彼らは自分を見てほしいという欲求から、あえて不適切な行動を選び、他人の注意を引こうとします。しかし、その行動は周囲から批判され、彼らが求める承認や共感を得ることは難しいことが多いです。
承認欲求が強い人々は、自分自身を中心に据え、他人を度外視する傾向があり、その行動は他人にとって気持ち悪いと感じられることが多いです。これは、単に性格が悪いと言えるかもしれません。
承認欲求が強い人の心理
承認欲求が強い人が示す身勝手な行動について、孫悟空の身勝手との対比を交えて説明しましょう。
身勝手の極意”兆”、身勝手の極意”極”状態：
孫悟空が『ドラゴンボール超』で極めた身勝手は、体が自然に勝手に動く状態を表しています。これに対して、承認欲求モンスターの身勝手は、自分の欲求や都合だけを優先し、他人を度外視する傾向を指します。
自己中心的な行動：
承認欲求モンスターは、自分の都合を最優先し、他人の問題や責任を考えません。例えば、仕事で失敗が起きた場合、責任を他人に押し付ける傾向があります。これは、孫悟空の身勝手のように、チームと協力して課題を克服することではなく、自己中心的な態度を示す行動です。
他人を下げる言動：
承認欲求モンスターは、自分が気になる人が他の人に取られそうになった場合、その人を批判し、悪口を言うことがあります。これは、他人を貶めて自分を高めようとする行動で、孫悟空の身勝手とは異なり、協力や共感の精神からはかけ離れたものです。
自己評価の低さと不安：
承認欲求が強い人々は、他人の評価に過度に依存し、自己評価が低いことがあります。彼らは自分を他人から認めてもらうことで自己価値を感じようとしますが、そのためには自分を加工し、他人に都合の良い姿を見せる必要があると感じることがあります。これは、孫悟空の身勝手とは対照的で、自己受容とは無縁の行動です。
承認欲求が強い人々の身勝手な行動は、他人との調和や協力を欠いており、周囲からは否定的に受け取られることが多いです。孫悟空の身勝手がカッコいいのに対し、承認欲求モンスターの身勝手はダサいと言えるでしょう。
戦わなければ生き残れない
承認欲求モンスターとは、他人からの認知や自己評価を極端に求め、周囲に自分の存在をアピールし続ける人々を指します。彼らは現実世界では不可能な「仮面ライダー龍騎」のような戦いや勝利を追求せざるを得ないと感じ、その戦いをSNSワールドで繰り広げます。以下は、彼らの特徴と心理についての考察です。
SNS上でのアピール： 承認欲求モンスターは、SNSを利用して自分の姿を加工し、厚化粧や加工アプリで変身を遂げ、自己顕示欲を満たすために自慢話を繰り広げます。彼らは自分がどれだけ素晴らしいかを示すために、他人に対して自己アピールを繰り返す傾向があります。
他人や店に迷惑をかける行動： 承認欲求モンスターは、注目を浴びるためには他人や店に迷惑をかけることも厭わず、自己満足を得ることを優先します。このような行動は、優越感を感じる手段となり、自分が他人に一目置かれていると錯覚させることを目的とします。
現実世界との違い： 現実で「仮面ライダー龍騎」のような戦いを続けることは不可能ですが、SNS上での戦いは彼らにとって現実の代替品となります。彼らはSNSを通じて、自分が認められ、評価される場を見つけ、その中で戦いを繰り広げることで承認を得ようとします。
結末への問い： 承認欲求の果てに何があるのか、彼ら自身も探求しているでしょう。この戦いに勝ち残る者は、一時的な注目や優越感を得ることができるかもしれませんが、本当の承認や満足感は他人からの評価だけでは得られないことを理解する必要があります。
戦いの必要性： 承認欲求モンスターは、SNS上での競争を通じて自分自身を証明しようとする一方で、その競争に巻き込まれざるを得ないと感じます。彼らにとって、戦わなければ生き残れないという認識が強いため、競争が日常の一部となっています。
承認欲求モンスターの行動や心理は、SNS上での社会現象の一部として考えられ、その背後には個々の欲求や不安、社会的な圧力が影響していることがあります。彼らの行動を理解し、適切なサポートや自己認識を促すことが、健全なSNS利用の推進に役立つかもしれません。
