よく休む人は信用出来ないし迷惑?仕事を休む人の特徴や対応の仕方も紹介!

今回は、仕事を頻繁に休む人について考えてみたいと思います。

職場にはいつも休んでいる人がいるものです。人手がギリギリで、頻繁に休む人がいると、その影響は大きいものです。理由や休み方は様々です。例えば、

当日の朝になって「体調不良」という理由で休む人
繁忙期などのタイミングを気にせず、計画的でない休みを取る人
無断欠勤をする人
などが挙げられます。

こうした仕事を頻繁に休む人に対して、「信用できない」「迷惑だ」と感じる人もいます。職場での評価にも影響が出る場合もありますし、最悪の場合は解雇に至ることもあるでしょう。

しかし、一方で、有給休暇を利用して休むことは労働者の権利です。他人に迷惑や損害を与えない限り、信頼や評価につながるべきです。

日本の社会では、有給休暇の消化率が低いという事実もあります。これによって、「仕事をよく休む人」に対する態度や感情が影響を受けることもあるかもしれません。

この記事では、仕事を頻繁に休む人に関する以下のトピックについて整理して解説していきます。

仕事をよく休む人は迷惑?信用できない、と思われている?

「仕事をよく休む人」に対する批判は、よく耳にするものですね。

「他の人が頑張って働いているのに、自分だけが休むのは不公平だ」とか、「誰かが休んだら他の人がその穴を埋めなければならないから、迷惑だ」とか、「常識がないし、何を考えているのか分からないから信用できない」というような声が聞かれます。

確かに、日本の企業ではこうした考え方を持つ人が少なくありません。これは中小企業だけでなく、知名度のある日系企業でも同様です。私が前に勤めていた企業もその一例です。その企業では、有給休暇を取らずに働くことが評価され、「有給を取る人=サボる人」というイメージがありました。

有給休暇を消化率が高い人に対して、管理職が「あいつはサボっている」と発言する光景もよく見かけました。

しかし、実際に休むことで周囲にどれだけの迷惑をかけているのか、また信頼できる人間とは必ずしも仕事を休まない人だけではないことが、重要な点ですね。

仕事をよく休む人理由「体調不良」「私用」はOK?

仕事をよく休む人がすぐに迷惑がられたり、評価を下げられるわけではありません。

実際、仕事をよく休む「理由」は重要なのです。例えば、「体調不良」で休む場合は、ある程度は不可抗力と受け止められることがあります。特に、体が弱いというキャラクターが確立されていれば、頻度が高くても大丈夫です。

ただし、ブラック気味な職場では、「体調不良=自己管理ができない、気合が足りない」という批判もあるでしょう。

一方で、「私用」で仕事をよく休む人は、批判を受けやすいかもしれません。日本社会では、仕事を優先する姿勢が美談とされ、私用よりも仕事を優先することが会社への忠誠心と見なされることがあります。

しかし、急に「体調不良」で休むよりも、事前に「私用」で休む日を決めている従業員の方が、迷惑をかけないはずです。それでも、理解されないことがあります。

さらに、有給休暇を取る際に、理由を説明するよう求める職場もまだまだ多いです。なぜ有給を取る際に、理由を説明し、納得してもらわなければならないのか、不思議ですね。

会社や仕事をよく休む・・・って頻度はそもそもどれくらい?

そもそも、「会社や仕事をよく休む」と周囲から言われる頻度は、どの程度なのでしょうか。

休みの取りやすさや、職場の許容度、雰囲気によるかと思いますが、多くの人は、自分の職場における「会社や仕事をよく休むと思われてしまう頻度」について、ある程度察知しているのではないでしょうか。

うまく、「会社や仕事をよく休むと思われてしまう頻度」未満で休むか、堂々と休みを取るかは個人差がありますが。

会社や仕事をよく休む人の頻度は月に2回程度?orz

結論から言えば、有給休暇等を使って会社、仕事を休む頻度が「月に2回」を超えてくると、「仕事をよく休む人」と思われてしまうようです。

ざっくりと、この「月に2日またはそれ以上」仕事を休む理由が「体調不良」であれば、体が弱いと考えられ、許容される可能性があります。

一方で、仕事を休む理由が「私用」であれば、やる気がないという印象を受け、批判されることもあります。

とはいえ、この月に2回というのは実はそこまで多くはありません。労働者には、法で定められた日数以上の有給休暇が与えられ、それを消化することは当然の権利です。

例えば、雇用期間が6.5年以上の社員は、最低でも年間20日の有給休暇が与えられます。これをすべて消化するためには、月平均で1.8日必要です。

また、ある程度の規模以上の会社では、この最低付与日数に加えて数日の有給休暇が与えられることがあります。

月に約2日、2週間に1日程度は平日に休むのは、ごくごく標準的なはずです。

有給を消化するだけで「仕事をよく休む人」というレッテルを貼られるのは筋違いです。

とはいえ、日本の多くの会社では有給取得率が低いのが実情で、100%有給休暇を消化する人は少数です。

厚生労働省の調査によると、有給休暇取得率は約56.6%であり、これが標準だとすれば、「月に2回程度有給を消化する=仕事をよく休む人」とされるのも仕方ありません。

仕事をよく休む人の心理と特徴

ここまでの議論から、仕事をよく休む人には次のような心理と特徴が見られます。

・どうしても仕事を休まなけれない事情がある
・周囲に流されず労働者の権利を行使している
・能力が高く、仕事ができる、自信がある
・仕事や職場の人間関係に重きを置いていない

仕事をよく休む人の心理と特徴: どうしても仕事を休まなけれない事情がある

多くの「仕事をよく休む人」は、体調不良や家庭の事情など、仕事を休む理由があります。

これらの人々は、私生活と仕事を両立させるために休みを取ることに努めており、その理由を公にすることもありません。

仕事をよく休む人を批判する人の心理と特徴

一方で、「仕事をよく休む人」に対する批判も多いです。

個人的には他人のことは放っておけば良いのに、とも思いますが、当事者たちにとっては職場の同僚が「仕事をよく休む」ことが我慢ならないのでしょう。

「仕事をよく休む人がいるせいで、業務がまわらない、周りが迷惑する」

「自分だけ休んで楽をしていてずるい」

「みんな頑張っているのに、堂々と仕事を休むなんて非常識」

「プライベートを優先するなんて、会社への忠誠心がたりない」

こういった主張をすることで、仕事をよく休む人への嫌悪感を全面に出してきます。

これらはすこし時代遅れで、最近は減ってきたものの、止む得ない理由や、当然の権利として仕事を休んでいる人との溝は職場の人間関係を悪化させる一因になります。

とはいえ、こういった「仕事をよく休む人を批判する人」というのも、根っからの悪人というわけでもなく、仕事に対する価値観が違ったり、真面目すぎるくらい仕事に打ち込んでいる人達なんですよね。

すこしだけ「価値観の押しつけ」をしてしまっているだけです。

仕事をよく休む人はクビになる、評価が下がる・・・って本当か?

仕事をよく休む人が評価を下げられたりクビになることは、ケースバイケースであり、一般的にはごく稀な状況です。

しかし、仕事をよく休むことが原因で会社に直接的な損害を与えた場合や、休み方に配慮がなかったり、重要な業務の引継ぎを怠った場合は、評価が下がったりクビになる可能性があります。

仕事をよく休む人が「体調不良」を理由に当日欠勤を繰り返す場合も、周囲に迷惑をかけることになります。そのため、休む際はできる限り前もって周囲に連絡を取り、業務の引継ぎや対応を行うことが重要です。

また、仕事をよく休むだけで評価を下げる会社や、組織への忠誠心を評価基準とする古い考え方を持つ会社は、従業員の生産性や満足度を低下させる可能性があります。そのような状況では、従業員は適切な評価を受けられないことや、将来的なキャリアの成長が阻害される可能性が高いため、逃げ出すことが賢明な選択肢となるでしょう。

仕事をよく休む人の対処法

仕事をよく休む人に対する適切な対処法について、以下のポイントが挙げられていますね。

有給休暇の範囲内での休暇を尊重する: 有給休暇を取得することは従業員の権利であり、その範囲内での休暇は問題ないという価値観を持つことが重要です。

仕事をよく休む人を批判しない: 仕事を休む理由は個々の価値観や状況によるものであり、他者が批判することは適切ではありません。

当日欠勤や業務に支障が出そうなタイミングでの休暇は避けるようにお願いする: 休暇を取る際には業務の状況や重要度を考慮し、業務に支障が出ないようなタイミングで休暇を取るように促すことが重要です。

日頃からコミュニケーションを取っておく: 仕事をよく休む人とは積極的にコミュニケーションを取り、休暇の予定や業務の引継ぎなどを円滑に行うことが重要です。

これらの対処法を実践することで、職場の人間関係を良好に保ちつつ、業務の円滑な遂行を図ることができます。

仕事をよく休む人のことを批判する人の対処法

チーム内で「仕事をよく休む人」に関する不満や不公平感が生じることはよくあることですね。リーダーとしては、このような状況を解消し、チーム全体の雰囲気を改善する必要があります。

まず、仕事をよく休む人に対して厳しい姿勢を取ることは、通常は問題を解決するのに効果的ではありません。なぜなら、その人が仕事を休む理由は様々であり、単純に休むことを禁止することで問題が解決されるわけではないからです。

代わりに、リーダーは次のようなアプローチを取ることが重要です:

サポートと理解の提供: 仕事をよく休む人に対して理解を示し、彼らが必要とするサポートを提供することが大切です。その人が抱えている問題や課題について真剣に向き合い、解決策を協力して見つけることが効果的です。

チーム全体の負担の公平な分担: チーム全体で仕事の負担を公平に分担することが重要です。仕事をよく休む人がいる場合は、他のメンバーがその分の負担を担当する必要があります。しかし、これは一時的な措置であり、その人の問題が解決されるまでの間のみ適用されるべきです。

感謝と評価の表明: 仕事をよく休む人がチームの一員として大切な貢献をしていることを理解し、感謝と評価を明確に表明することが重要です。彼らの休暇を理解し、彼らの健康や幸福を尊重することで、彼らのモチベーションと満足度を高めることができます。

オープンなコミュニケーションとフィードバック: チーム全体でオープンなコミュニケーションを促進し、メンバーが感じる不満や問題を解決するためのフィードバックを受け入れる姿勢を示すことが重要です。問題が明るみに出たら、解決策を協力して見つけ、チーム全体で取り組むことが重要です。

リーダーがこれらのアプローチを取ることで、チームの雰囲気を改善し、メンバー全体の協力と満足度を高めることができます。

仕事をよく休む人とそれを批判する人の心理と対処法:迷惑?評価に影響?クビになる?信用できない?【まとめ】

現代の労働環境では、適切な休息やワークライフバランスの確保が重要です。有給休暇を取得し、リフレッシュすることは、労働者の健康と生産性を向上させるために不可欠な要素です。

一方で、仕事をよく休む人に対する偏見や批判が存在することは、チームや職場の雰囲気を悪化させる原因になります。このような状況は、コミュニケーション不足や相互理解の欠如から生じることがあります。

リーダーとしては、上記のポイントを意識して、職場の雰囲気を改善し、全ての従業員が健康で満足度の高い労働環境を享受できるよう努めることが求められます。健康で満足度の高い労働環境は、従業員のモチベーションや生産性を向上させ、企業の業績にもポジティブな影響を与えるでしょう。

最後に、従業員が感謝と評価を受けることで、仕事へのモチベーションが高まり、チーム全体の協力と生産性が向上することも重要です。リーダーは、全ての従業員が価値と尊重される職場環境を促進することに尽力するべきです。

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